サインペン と フェルトペン の違い
フェルトペンとは、フェルトを使ってインクを浸み出させるタイプのペンの総称である。
サインペンは、ぺんてる株式会社のフェルトペンの商品名である。
現在では、サインペンは一般の名詞になっている。
フェルトペン
液体のインクを用いたペンは、内部のインクが一度に大量に外に出てしまっては使いものにならない。
そのため、ペン内部から少しずつ外に出す工夫をしている。
フェルトペンの場合は、ペンの芯であるフェルトの内部を、毛細管現象により中のインクが伝わり、外に浸み出る仕組みになってる。
フェルトとは、動物の毛をシート状に重ねた製品であるが、合成繊維を使ったものも多い。
サインペン
フェルトペンは芯が大きいため太字しか書けなかったが、フェルトの素材を改良することで細字が書けるペンとしてぺんてる株式会社(当時は大日本文具社)が販売したのがサインペンだ。
サインペンが発売された当時は、米ソが人類初の月着陸を目指し激しい競争を繰り広げていた時代である。
毛細管現象でインクを出すため、無重力でも使用できることから、NASAの有人宇宙飛行計画でも採用され、ジェミニ6号と7号で宇宙飛行士が使用した。
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