証券会社 と 証券取引所 の違い

証券取引所は証券(株や債券)の売買を行う場所。
証券会社は一般の人から証券の売買の依頼を受け、証券取引所に取り次ぐ役割を担う会社。
一般の人は証券取引所の会員になれないので、証券会社を通じて証券を売買するしかない。

証券取引所

持っている株を売りたいとき、買ってくれる相手を見つけるのは大変だ。
買いたい人も同じで、売ってくれる人を探すのは難しい。
そこで売りたい人と買いたい人の出会いをスムーズにするために、売買取引の希望者に集まってもらう場所として、証券取引所が作られた。

無数にある証券の中から、取引量の多いものをピックアップしておくと取引がスムーズになる。これを上場という。

証券会社

証券取引所ではできるだけ速く売買を成立させなくてはならないが、証券取引の規模が大きくなると、売買の希望者を捌くことができなくなる。
そこで証券会社が一般の客の売買の注文を受け、証券取引所に取り次ぐのだ。

例えば1株の取引を希望する客が1,000人いたとする。
証券会社はこれを束ね1,000株の取引を1回として証券取引所に取り次ぐのだ。

証券会社は客を相手に株の売買をしているのではない。
客から取次の手数料をもらって、客の取引の希望を証券取引所に取り付いているのだ。

証券取引で興味深いのは客には取引の相手(売った相手/買った相手)が分からないまま売買取引が完了することだろう。
売買取引が成立するということは、株の持ち主が変わるということである。

株は証券保管振替機構に預けられたままの状態で、証券保管振替機構が株の名義を変更する。
このため、株を売る人も買う人も相手を知らないまま取引が完了するのだ。

売買の報告書は証券会社から来るので、証券会社を相手に取引したように見えてしまうのだが、そうではない。
客は証券会社から買っているのではなく、売りたい人から買っているのだ。


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