ノロウイルス と ロタウイルス の違い

ノロウイルスもロタウイルスは、ウイルス性胃腸炎の原因として有名である。
ノロウイルスは、冬の前半に流行するが、ロタウイルス は冬の後半から春先にかけて流行する。

ロタウイルスは乳幼児の発症が多いが、ノロウイルスは年齢に関係なくあらゆる世代で発症する。

ノロウイルス

1968年、オハイオ州ノーウォークの小学校で急性胃腸炎が集団発生し新種のウイルスが検出された。
このウイルスは、地名から「ノーウォークウイルス (Norwalk virus)」と命名され、その後、ノーウォークの"Nor"とウイルス"virus"を、ラテン語文法の連結形"o"でつなげてノロウイルス属"Norovirus"とすることが国際ウイルス学会で決定した。

ノロウイルスの「ノロ」とは、発見された地名に由来するのだ。

日本には「野呂」という姓がある。
イタリア等にも「ノロ"Noro"」という姓があるようで、ノロウイルスという名称は、各国のノロさんに(イジメ等の)不利益を与えるかもしれない。

国際ウイルス分類委員会は「ノロウイルス」は「属」を示す名称なので、ウイルス名としては種の名である「ノーウォークウイルス」を使用するよう、各メディア、各医療機関、科学者・研究者の団体に求めている。

ロタウイルス

5歳までにほとんどの乳幼児がロタウイルスに感染するが大部分が軽く済み、日本国内での死亡例は極めて少ない。
しかし、世界全体では年間で約50万人の死亡があると推計されている。


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