自由貿易 と 保護貿易 の違い

外国との間での商売を貿易という。
外国と自由に売買できる商売が自由貿易、自由にできない貿易が保護貿易だ。

大昔、商売はすべて近所の人を相手にしていた。
やがて輸送手段が発達すると、遠方との商売もできるようになる。

さらに進展すると、国境を超えての商売も可能となった。
これが貿易である。

貿易が活発になると、貿易に対する二つの考え方が生まれた。
自由貿易と保護貿易である。

量も価格も自由に決めて商売するのが自由貿易だ。
安くて良いものが大量にあるにはいいことだということで、経済が活発になるという考え方だ。

ところが、安価な外国産の商品が国内で出回ると、国民は輸入品を多く買うので国内の産業が立ち行かなくなる。
すると、倒産や失業で経済が苦しくなる。だから貿易は自由にさせず、量や価格に制限すべきだという考えが登場した。

国内の産業を保護するという意味だ。

保護貿易では輸入する量に制限をかけたり、関税を課して価格を上げて買いにくくすることで、国内の産業を守ろうとする。


スポンサードリンク

このページのTOPへ