赤さび と 黒さび の違い
赤さびも黒さびも鉄が酸素と化合して出来るが、生じるプロセスと性質が異なる。
赤錆
屋外に出したままの金属には、赤い色の錆が生じる。
これが赤さびだ。
赤錆は、大気中や水中の酸素と鉄が反応することで、その表面に発生する。
釘などを風雨にさらしたままにすると、赤さびが生じ、やがてボロボロになる。
赤さびには隙間が多い。
この隙間から水分が侵入するので、金属は芯まで錆びてボロボロになるのだ。
黒錆
金属を高温に加熱すると表面が黒くなる。
これを黒さびという。
黒錆は強固だ。
緻密な膜となって表面を覆うため、水分が侵入できなくなる。
このため、黒錆で保護されると、赤錆が発生しなくなる。
黒錆は赤さびを防止するために利用されるのだ。
黒錆が生じるには高温が必要なため、自然界にはめったに存在しない。
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