延期 と 延長 の違い

延期と延長のそれぞれの意味を広辞苑で調べたら、次のように書いてあった。
延期:予定の期日をのばすこと。
延長:長く延びること。長く延ばすこと。

ついでに「期日」も広辞苑で調べると、「前もって定めてある日」となっている。

これらから、延期は「当初考えていた"日付"をさらに先にする」ことだと分かる。
日付だから、時刻には使えないことになる。

例えば、「5時に終了する予定だったが、16時まで延期する」とは誤用になるのだろう。

これに対し、延長は日付や時刻以外にも使っていいことになる。
「道路を延長する」など、物体を長くする場合にも使用できる。

「延長戦」は試合時間が規定よりも長くなった場合だ。

「15時に終了する予定だったが、16時まで延長する」は誤用とはならない。

語感にも違いがある。
「会議を延期する」といったら、将来の会議の開催予定日をさらに未来にすると解釈する。
「会議を延長する」といったら、今開催中の会議の終わる予定時刻を、さらに先にするという意味だ。

つまり、延期は「これからの会議」、延長は「今行われている会議」が対象なのだ。

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