引火点 と 発火点 の違い
引火点も発火点も危険物の性質を表す言葉だ。
引火点
常温であれば、食用油に火を近づけても引火することはない。
食用油を加熱し、徐々に温度を高くしていくと、やがて火を近づければ引火してしまう状態になる。
この状態になるときの温度を引火点という。
引火点に達しても、火気がなけれな火がつくことはない。
発火点
引火点を超えてさらに温度を上げてくと、火が近くなくても自然に発火してしまう。
この状態になるときの温度が発火点だ。
「油を火にかけてたまま、少し眼を離したすきに、火事になった」という話をときどき耳にする。
これは、食用油の温度が上昇し、発火点に達したため発火してしまったからだ。
火気がなくても発火するのだから、油類を保管する温度は十分に管理しなくてはならない。
引火点で燃えるとき、引火させるための外部の火が必要だが、発火点では外部の火がなくても燃えてしまう。
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