仮定法過去 と 仮定法過去完了 の違い
人間は、事実でないことを想像することがよくある。
例えば
[1]大金持ちだったら、贅沢な生活ができるのに
[2]学生時代に、もっと勉強していたら、今ごろ英語で苦労していないだろう
などだ。
[1]と[2]では、想像のパターンが違っている。
[1]では、現在の事実でないことを想像している。
「現在、自分は大金持ちではない」という事実がある。
これに対し、「もしも今、大金持ちだったら」というように、現在の事実でないことを想像しているのだ。
一方、[2]では過去の事実でないことを想像している。
「学生時代に勉強していなかった」という事実がある。
これに対し、「もしも学生時代に勉強していたら」というように、過去の事実でないことを想像しているのである。
英語では、事実ではないことを想像するときに仮定法を使う。
そして仮定法では「現在の事実ではないことを想像するとき」と「過去の事実でないことを想像するとき」を区別している。
現在の事実か、過去の事実かによって、利用する文法(構文)が異なるのだ。
想像のパターン | 利用する型 | 構文の名前 |
現在の事実でないことを想像 | 過去形を利用して表現 | 仮定法過去 |
過去の事実でないことを想像 | 過去完了形を利用して表現 | 仮定法過去完了 |
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