卵 と 玉子 の違い

「卵」は生まれたままの状態を示し、「玉子」は調理後を意味する。
"卵焼き"ではなく"玉子焼き"と書くのが正しい。
"卵豆腐"ではなく"玉子豆腐"なのだ。

"医師の卵"や"弁護士の卵"などと表現されることがある。
やがて医師や弁護士になる準備をしている人のことだ。
これを"医師の玉子"、"弁護士の玉子"などと表現すると、すでに調理済みになってしまう。

難しいのは、"卵かけごはん"、"とき卵"だ。
これを調理済みと考えれば"玉子かけごはん"、"とき玉子"が正しくなるが、違和感が残る。

加熱を経て「卵」が「玉子」になるのなら、"ゆで卵"ではなく"ゆで玉子"とすべきになり、これもしっくりこない。

ところで「卵」は生であるとが当然なので「生卵」は重複した表現だ。
"玉子ではなく卵である"ことを強調するために「生たまご」と書くなら問題ないだろう。


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