擬音語 と 擬態語 の違い

擬音語は音をまねた表現だ。
「風がビュービュー吹く」
「雷がゴロゴロと鳴る」
などが例である。

これに対し、様子を表現した言葉が擬態語である。
「花びらが、ひらひらと舞う」
「クルクルと回転する」
「あまりの遅さにイライラする」

擬音語と擬態語の違いは、実際に音がするかどうかである。
ビュービューやゴロゴロは、実際の音をまねている。
音をまねるから「擬音」なのだ。

しかし、花びらは「ひらひら」とは鳴らない。
「ひらひら」は目で見た様子を表しているのだ。

「お腹がグーグー鳴る」
「心臓がドキドキする」
これらの音は実際に聞こえるので、擬音語だ。

擬音語なのか、擬態語なのか分類が難しい表現もある。

本当に頭痛がするとき、「ズキズキ」といった感覚がある。
しかし、この「ズキズキ」は実際の音ではない。
「ズキズキ」と感じるだけなのだから、これは擬音語ではないだろう。

頭痛の人はつらそうだが、見た目で「ズキズキした」様子とはならない。
痛んでいる本人も、見た目の様子で「ズキズキ」と言っているのではないだろう。
「ズキズキ」は目に見える様子ではないので、擬態語でもないのだ。

このように擬音語なのか、擬態語なのか分かりにくく、分類ができない表現もある。


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