天満宮 と 八幡宮 の違い

天満宮も八幡宮も各地に多いが、その違いは祀っている対象の違である。
天満宮は菅原道真を祀った神社であり、八幡神を祀る神社が八幡宮なのである。

天満宮

菅原道真は平安時代の学者である。
宇多天皇に重用され、家格以上に出世した。
ところが、これを嫌った藤原家の陰謀で九州大宰府へ左遷され、その地で没したのだ。

菅原道真の死後、平安京では災害・疫病が続いた。
さらに殿舎が落雷にあい、藤原家の有力者が死亡した。
人々はこの一連の災難を菅原道真のたたりだと恐れおののいた。

そこで、たたりを鎮めるために、北野天満宮を建立してした。
また、大宰府にも太宰府天満宮が建立された。

天満宮は災害封じの意味が強かったが、菅原道真が学問に優れていたことから、天満宮は「学問の神様」「受験の神様」となった。

八幡宮

一方の八幡宮は、稲荷神社に次いで日本で2番目に多い神社である。
八幡神は第15代天皇の応神天皇である。

鎌倉幕府になると、源頼朝が八幡神を鶴岡八幡宮へ迎えた。
ここから八幡神を武神とする信仰も生まれた。

宇佐八幡宮・石清水八幡宮・鶴岡八幡宮を「三大八幡」という。
日本に2万社程度ある八幡宮の中のビッグ3でもある。
鶴岡八幡宮ではなく、筥崎八幡宮を入れて「三大八幡」とする考えもあるようだ。


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