シカ と トナカイ の違い
毎年11月後半になると、店頭にはクリスマスのディスプレイが飾られるようになる。
店先でクリスマスのディスプレイを見ていた3〜4歳くらいの子供が、「あっ!シカさんだ」と言ったのを目撃した。
その子の母親は「これは、トナカイよ」と教えていた。
シカとトナカイの区別があいまいのようだ。
この世にシカという動物はいない。
ヘラジカやニホンジカをまとめて「シカ」と読んでいるにすぎない。
シカは「シカ科」という、グループを指す言葉だったのだ。
一方でトナカイという動物はいる。
トナカイはシカ科に含まれたシカの一種でなのである。
シカやヤギなどの動物には「オスには角があり、メスには角がない」というイメージがある。
シカ科の中では、トナカイが例外でオスもメスも角を持つ。
角を持つ動物の多くは、年に一度、角の生え変わりの時期がある。
トナカイの場合、この生え変わりの時期がオスとメスで異なるのだ。
オスのトナカイは、冬場に角が抜け落ちている。
メスは夏場に角が抜け落ちている。
ということは、サンタクロースのそりを引くトナカイは、すべてメスということになる。
オーストラリアやニュージーランドでは、クリスマスシーズンは夏場である。
(サンタがサーフィンやってる映像を時々見ることがある)
したがって、南半球では、トナカイは、すべてオスということになる。
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