銀行 と 信用金庫 の違い
預金者から見れば、銀行と信用金庫の違いは見えにくい。
銀行も信用金庫も、預金、融資、為替を扱っており、投信の販売やインターネットを利用したサービス行っている。
利用者から見た業務の区別はあまりない。
しかし、銀行と信用金庫は根拠となる法律が違う。
銀行は銀行法を根拠にした「株式会社」である。
株式会社以外の銀行は認められない。
例えば、有限会社や合資会社の銀行はないのである。
銀行の看板では「株式会社」が省かれているので分かりにくいが、銀行の正式名には次のように「株式会社」が付いている。
「株式会社みずほ銀行」
「株式会社三井住友銀行」
さらに、銀行の正式名には「銀行」という文字を入れなくてはならない。
例えば「イーバンク」の正式名は「イーバンク銀行株式会社」である。
「バンク」の文字を使いながらも正式名には「銀行」の文字を入れなくてはならないのだ。
「シティバンク」も同様に「シティバンク銀行株式会社」が正式名称になっている。
信用金庫は信用金庫法を根拠とした共同組織である。
銀行は株式会社組織なので「儲けてなんぼ」の営利法人である。
一方で、信用金庫は共同組織の非営利法人なので、「儲けようとは思っていません」というのが、信用金庫の建前なのだ。
銀行や信用金庫は、企業や個人商店・個人事業主に融資する。
しかし、信用金庫は、融資先が厳しく制限されている。
従業員数が300人を超える事業者、資本金が9億円を超える事業者には融資できないのだ。
信用金庫が営業できる地域は限定されている。
地域外から資金を集めることはできないし、地域外へ融資することができない。
ところが、インターネット専業の銀行があるのに対し、インターネット専業の信用金庫は聞いたことがない。
これは信用金庫が地域限定であるからだ。
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