溶岩 と マグマ の違い

溶岩もマグマも、高温でドロドロと溶けているというイメージを持つ。

「地下にあるときはマグマ、地上に出ると溶岩」が、大まかな区別である。

地球の地下は熱い。

45億年前、地球は火の玉として誕生した。
やがて、冷えて固まり地表ができた。
ところが、芯まで冷えていないので、地球の地下は、まだ熱を持っているのである。

この熱のため、地下にある岩石はドロドロに溶けている。
これがマグマである。

ドロドロに溶けてはいるが、地下は高圧なので、マグマはギュウギュウ詰めになっている。
マグマは実質的に、固体に近い性質だ。

マグマには圧力がかかっているので、何かのきっかけで地表に流れ出る。
これが噴火だ。

マグマが火口などから、地表に出たものを溶岩という。
溶岩は冷えれば、また、固まる。
この固まった溶岩も、やはり溶岩と呼ぶ。

火口から出て、ドロドロと流れていれば溶岩なのだが、固まっても溶岩なのだ。

地下でマグマが溜まっている部分を「マグマ溜まり」という。
決して、「溶岩溜まり」とは言わない。

火口から出た溶岩の流れを「溶岩流」という。
溶岩が冷えて固まった台地を「溶岩台地」という。
決して「マグマ流」「マグマ台地」とは言わない。

このことからも、「地下ではマグマ、地上では溶岩」といった棲みわけがあることがうかがえる。


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