氷山 と 流氷 の違い

流氷も氷山も海にプカプカ浮かぶ氷の塊(かたまり)である。
しかし、その違いは大きい。

寒い地方では、雪は融けず万年雪となる。
毎年、万年雪の上にさらに雪が積もるので、重量で圧縮され固くなる。

この万年雪が、重さのために少しづつ低い方向へ移動する。
これが氷河である。

氷河の流れは非常に遅い。
数千年をかけて移動し、海に至る。

海に押し出された部分は、氷河から分離し、海に浮かぶ。
こうして氷山が誕生する。

氷山は元々雪だった。
だから、氷山には塩分が含まれていない。

これに対し、海水が凍ったものを流氷という。
海氷という場合もある。

海水が凍ったのだから、流氷には塩分が含まれている。



塩分の濃度が低いほど、凍りやすい。
アムール川の河口では、川から流入した淡水の影響で、海水の濃度が低くなっている。

北海道に来る流氷は、アムール川の河口の薄い海水が氷結したものである。


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