霧(きり) と 靄(もや) の違い
気象庁の予報用語で調べてみると、霧(きり)は漢字の「霧」を使用するが、靄(もや)は、漢字ではなくひらがなの「もや」を使用するようだ。
霧も もや も空中に浮遊する微小な水滴によって、遠くが見えなくなる気象現象である。
遠くが見えなくなる度合いを、気象用語では「視程」と呼んでいる。
霧と もや は視程によって区分されている。
微小な浮遊水滴によって、視程が1キロメートル未満の場合が「霧」、1キロメートル以上10キロメートル未満の場合が「もや」である。
激しい雨によって視程が1km未満となっても、それは霧とは言わない。
雨は、「浮遊水滴」ではないので、当然、霧の範疇ではない。
10キロメートル以上の視程については定義がない。
あえて予報する必要がないので、10キロメートル以上の視程の定義がないのだろう。
特に濃い霧を濃霧という。
濃霧の定義は陸上と海上で異なっている。
視程が陸上でおよそ100メートル以下、海上で500メートル以下の霧が「濃霧」だ。
なお、霞(かすみ)は気象用語ではない。
予報や解説では、かすみは使用しないことになっている。
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