樺太(からふと) と サハリン の違い

国土地理院のサイトで確認すると「樺太(サハリン)」と書いている。
樺太(からふと)とサハリンは同じ島なのだ。
樺太(サハリン)

北海道の北側にある南北に細長い島を、日本名では樺太(からふと)といい、ロシアではサハリンと呼ぶ。

樺太(サハリン)は古くから日本人とロシア人が、それぞれ活動しており、局地的な領有の争いがみられたようだ。

明治になると日本とロシアで国境を決める動きがはじまり、1875年の樺太千島交換条約で日本は千島列島を領有するが、樺太の領有権はロシアに帰属することになった。

その30年後、日露戦争で勝った日本はポーツマス条約で樺太島の北緯50度以南をロシアより割譲された。北半分はロシアのサハリン、南半分は日本の樺太になったのだ。

第二次世界大戦が終わると、サンフランシスコ講和条約によって日本は南樺太を放棄することになった。

先ほどの地図をもう一度、見てみよう。
樺太の中央に横線が引いてある。
これが北緯50度の線で、ここより南側が日本の領土であった。

ソビエト連邦(現ロシア)は、サンフランシスコ講和条約に関連していない。
日本が南樺太を放棄して以来、南樺太はどこの国にも帰属していないという立場を日本政府はとっている。


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